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現場見学実施!

平成21年1月28日(水)に環境マネジメント論の一環にて、新川河川改修工事および西之谷ダム建設現場見学を実施しました。
現場では鹿児島振興局建設部の担当職員より、親切・丁寧に現場説明をしていただき、学生らも工事の特徴や工法等の技術的な質問から、環境対策や事業目的等の質問をしていました。近い将来、公共事業に携わり、土木・測量技術者を目指す若い学生にとって、貴重な経験になったと確信しております。

現場見学レポート「新川河川流域改修事業を見て」
測量科:岩崎清吾(鹿児島工業高校出身)  CIMG0042.jpg
 今回は鹿児島県鹿児島振興局の建設部河川港湾課が行っている新川河川改修工事を見学してきた。そこでは、新川河川流域の護岸工事を行っていた。この事業の目的はたびたび起こる洪水被害を軽減させることだった。特に、この流域は都市化している地域が多いため地面に降雨が吸収されにくく直接河川に流れ込むため洪水が起こりやすくなる。これが起こればこの流域の資産価値が低下し、住民の安全の確保もできなくなる。それを防ぐこの事業は本当に大事なものなのだ。しかし、この事業には難点がいくつかあった。例えば、洪水防止のため流下能力を増大させるのだが、そのために両岸の拡幅や河床面の掘削を行う。だが、両岸の拡幅は工事期間中に洪水が起こる危険性を考え、まず右岸側から広げ護岸工事を行ってから左岸の工事に取り掛かる。また河床面の掘削は河床面のシラスが流下することを防ぐために、二段階の掘削を行うなど工夫を施していた。しかし他にも事前説明など地域住民への配慮があった。護岸工事などは、大規模な機械を搬入したり工事をする上で騒音や振動などの公害が発生する。そのため騒音には規制をかけたり、現場から30mまでの距離は事前調査をしたりするが、請負会社にはその他にもTAIP工法で杭打ちを行わせたりしていた。この住民への配慮こそ公共工事の大事な部分であると私は考える。
 しかしこの部分だけの工事だけが事業の全貌ではない。流域の上流部分には洪水被害を軽減・制御するためにダムが建設される予定である。しかしそれだけではなく、この流域の環境対策としても意味がある。それは冬場の流量保持だ。常時水量を保つことで水生動植物を守ることができる。そんな目的を持つこのダム特徴は重力式のコンクリートダムであり、総貯水量は793000㎥もあることだ。しかも全国的に珍しいシラス地帯に築造されるため技術的な可能性について模索しているようだ。その中でも一層目を引いたのが穴あき方式(ゲートレス)と呼ばれる放水形式だ。放流口は常時開けているのだが放流口が狭いため徐々に水が流れていき洪水になるのを防ぐ役目を持っている。比率で表してみると7:3で7が抑制流量だ。
 だが、こんな大事な施設でも上流の人々には反対されていた。自然を壊すという理由でだ。しかし下流住民との対話などで徐々に姿勢は軟化していった。下流住民の命と自然を秤にかけてみて初めて解決をみたのだ。これは、公共事業という名についた悪いイメージのせいかもしれない。しかし本来の目的はあくまでも地域の安全・安心を守ることだ。そして、その地域の環境を守ることも含まれている。用はバランスなのだ。この見学に行って改めて公共事業の意味を考え直すことができ、良い体験となった。この体験を経験にして社会へと出ていきたい。

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